STORY #03:「楽しい体験」を提供する、企業広告としての可能性

サッポロビール様の新製品販促イベントで、「フォトセラ」の新たな活用事例が生まれた。

来場者を撮影し、その場で合成してまるで本物のポスターのように仕上げる。その仕上がりを見て審査員がポスターを採点し、高得点の人は本物の広告として貼り出される。ユーザーが参加できる、インタラクティブな企画だ。

3人のメンバーは、ここでサービスの可能性をさらに実感することになる。

大企業の販促イベントで活用
企業広告としての可能性を見出す

—— サッポロビールの販促イベントを通じて、「フォトセラ」にはどんな変化が生まれましたか?

吉永 それまでは、どちらかというとまだまだユーザーの目線によってしまっていたんですよね。「クロマキー合成、楽しい!」という、ユーザーの体験だけに留まっていたというか。

でもこのサッポロビール様の企画を通して、広告としての可能性、企業側にとってプラスの価値をもっと提供できると思いました。企画やデザイン、場の作り方次第で、まだまだできることがあると考えたんです。

当日は裏方としても楽しんでいました

—— 山本さん、曲沼さんはいかがですか?

山本 かなり本格的なライティングをし、これまで以上にハイクオリティな撮影をしているのを見て、技術的に改良できる余地がまだまだあると思いましたね。ユーザーの表情を惹きたてる立体的なライティングをすれば、これはただのプリクラなんかにとどまらない。もっともっと遊べるじゃん、と。

曲沼 「フォトセラ」を企業広告の媒体としてどう使うか? そんな視点が新たに生まれましたね。BtoBtoCのサービスとして提供し、企業やユーザーに喜んでもらいながら、企画次第で、自分たちの技術や仕組みをもっともっとうまく活かすことができると気づきました。

—— 確かにこの企画で写真に写っているみなさん、一般ユーザーなのにモデルみたいな仕上がりですものね。

撮影機材、システムのアップデートで
「プロカメラマン」が売りのサービスへ

—— この頃になると、サービスのワークフローやシステムの技術的な改良もかなり進んでいたのではないですか?

吉永 そうですね。特に写真撮影の方法はかなりアップデートしました。

山本 初期のシステムでは、カメラマンはファインダーを覗きながら写真を撮ることができませんでした。技術的な話ですが、カメラのライブビュー機能でリアルタイムに合成をしていたため、カメラの画面とモニターを見ながら撮影するしかなかったんです。

ライブビュー合成はユーザーからすると面白い機能だけど、カメラマンとしては、ファインダーを覗けないのは結構つらいんですよね。ファインダー越しに被写体を見ながら撮影するのと、画面やモニターを見ながらシャッターを切るのでは、仕上がりに雲泥の差がありますから。

吉永 当時はデジタルカメラとモニターを大量のコードでつないでいたしね(笑)。

山本 そうそう。ライブビュー合成をやめたことで、私たちカメラマンがちゃんとファインダーを覗いて撮影できるようになった。Wi-Fiの安定度が高くなってきたので大量のコードをつなぐ必要もなくなりました。

曲沼 カメラマンがファインダーを覗いて撮影する姿は、ユーザーに対しても「プロが撮っている!」という強い印象を与えます。そのため「プロによる撮影」というキャッチフレーズも、より積極的につかえるようになりましたね。

山本 私たちカメラマンはより自由に動けるようになり、ポージングの誘導を含め、ユーザーは本格的なモデル体験ができるようになった。コミュニケーションがしやすくなり、「プロカメラマンによる撮影」が、よりハイレベルな環境で実現できたのは大きかったですね。

カスタマイズ自由なクロマキー合成
醍醐味は「自分が主役になれる」体験

3年半にわたり、地道にコツコツとアップデートしてきた「フォトセラ」。

—— 3年半にわたり、地道にコツコツとアップデートしてきた「フォトセラ」。
2017年以降は展示会にも積極的に参加するなど、もっと多くの方に活用していただくための活動にも注力しているそうですね。

吉永 はい。商店街の小さなイベントからはじまり、地元の成人式、マラソン大会、そして大手企業の販促イベントまで、本当にいろいろなシーンでご利用いただいてきました。

デザインが自由にカスタマイズできる「フォトセラ」は、あらゆるジャンルの広告としても活用することができると思っています。

曲沼 広告としての価値を提供していくのはもちろん、ユーザーの方の“楽しい体験”も同じく追求していきたいですね。

デザインの中に入り込み、ときには別の人物になりきって、それをプロのカメラマンに撮影してもらう。記念撮影としての価値もありますが、お客さまにとって一番の価値は、「自分がどれだけ主役になれるか」ですから。

—— 日本人の全体的な傾向として、そこまで写真撮影を好まない……特に「自分が主役として撮影してもらう」ことに慣れていない人が多いような気がするのですが、その点はどうなのでしょう?

山本 だからこそ、プロカメラマンが撮影する意味があると思っています。楽しい会話をしながら、相手の表情を引き出す。それは人と人のコミュニケーションでしかできないことです。

吉永 実際に体験してくれた方は、はじめは恥ずかしがっていても、その多くが「面白いね!」といってくれますね。

この「自分が主役になれる」ライブフォトエンターテイメントは、さまざまな場面に応用ができます。例えば訪日外国人の方に向けたサービスとしての可能性もあるでしょう。他にも、私たちは「フォトセラ」のさまざまな可能性を描いています。

 

STORY #04へ続く)

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